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S&W M76(スミス・アンド・ウェッソン モデル76)は、アメリカ合衆国のスミス&ウェッソン社(S&W)が開発した短機関銃である。 == 歴史 == かつてNavy SEALs(海軍特殊部隊)を始めとするアメリカ軍の特殊部隊では、スウェーデン製のカールグスタフm/45を特殊作戦用短機関銃として採用していた。アメリカにおいてm/45は「Kライフル」(K-Rifle)や「スウェディッシュK」(Swedish-K)と通称された。 1966年頃、ベトナム戦争に対するアメリカ合衆国の介入が本格化する中、戦争に対し中立の立場を取っていたスウェーデン政府は対米武器輸出を全面的に停止した。こうした中でm/45の代用品たる特殊作戦用短機関銃の需要が生じ、S&W社が開発を提案したのである。開発は1966年を通じて行われ、1967年には設計が完了した。 1968年、電気発火式の9mmケースレス弾薬を用いるモデルが試作された。このモデルではトリガーガード前方に電池ケースが設けられていた。射撃に問題はなかったが、弾薬自体が損傷しやすく、のちにプロジェクトは放棄されている。最終的な海軍からの発注は数千丁程度に留まった。その後は警察および民生市場向けの銃器として販売され、1974年に生産が終了した〔。総生産数は6,000丁程度だった〔。 S&W社による生産が終了した後、引き続きM76を使用していた海軍や警察組織においては消耗部品の調達や修理を行うことができなくなっていた。1980年、マイク・レプリンガー(Mike Ruplinger)とケネス・ドメニック(Kenneth Domenick)が経営する銃器メーカー、MKアームズ社(MK Arms)はM76の消耗部品の生産に着手した。同社はカリフォルニア州に駐屯するNavy SEALsチーム1と契約を結び、1980年代にMP5短機関銃が新規採用されるまで消耗部品の供給を続けた。その後、MKアームズは自社製M76クローンであるMK760の販売を行った〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「S&W M76」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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